幼稚園(学校)に行くのやだ~!!
突然朝に泣き叫んだら、どうしますか?
小さい時は、単に[今日は大好きなママと遊びたい]かもしれません。
弟妹はママと遊んでるのにナンで自分だけ行かなくちゃいけないの?かもしれません。
わんぱく体操を卒業したママから相談を受けたことがあります。
指定された場所で見ていないと泣き叫ぶので、毎日が苦痛なんですと。
園の先生方は、帰っても大丈夫とおっしゃるけど、泣き叫ぶので迷惑になるから、帰りの時間まで待っているんです。
疲れきっていらっしゃいました。
とても深い愛情です。多分一週間くらい続いていたのではないでしょうか。
前夜か早朝にすべての用意をして、幼稚園にいる間のすべき用事を準備していたようです。
私からの提案は、お子さんに「ママね、○○ちゃんが幼稚園から帰って来るまでに、おうちのことしたいの。だって、ずっとここで待っていると何にもできなくて、○○ちゃんと帰ってから一緒に遊ぶ時間なくなって寂しいの。帰ったら一緒に遊ぼう!」と言ってみることでした。
[ここにいて欲しい]を選んだ場合
帰ったら遊びに誘われても心を鬼にして、幼稚園にいたから家事ができてないことを伝えて、家事を優先し(と言ってもわざとゆっくりするわけでもなく、誘われてもちょっと待って~と大げさに言うだけです)、お風呂又は寝る時に「ママずっと幼稚園にいたから、家事がたまってるんだ。明日はママ、○○ちゃんともっと一緒に遊びたいから、ちょっとみてから帰るね」と宣言します。(いいか悪いかはここでは子どもには聞きません)
[わかった!帰っていい]を、選らんだ場合
今まで前夜早朝にしていた家事を幼稚園時間でして、ママの心を満たしておいて、帰ったらたくさん一緒に遊んで、お風呂又は寝る時に「今日はたくさん遊べたね!ママ家事ができたし、○○ちゃんとたくさん遊べたから、すごく嬉しい!」と伝えてください。
どちらを選んでも、対応策を考えておいて、ママは、覚悟を決めるのです。
もちろん、うまくいったそうです。すんなり、わかった!を選んだそうで、ホッとするやら、力が抜けるやらだったそうです。
保育園·幼稚園に送り出す時は、親も不安になるので、それを察知するらしいです。
息子に私の送りの時は泣かなかったけど、パパの時は泣いてたんだって?なんで?と、少し大きくなった頃に聞いたら「パパなら連れて帰ってくれそうだったから。ママは、どんなに泣いてもダメと思ったから」と答えてくれました。
夫に聞くと泣いてしがみついて来るのに、先生に無理矢理剥がされて「行って(帰って)ください」って辛かったとのこと。
うん。これはワンチャン連れて帰ってくれそうだよね。
送り出すなら覚悟を決めないとね。
さて、では、学校はどうでしょう?
多分、一回くらいはズル休みをしたがる年頃が来るでしょう。
ズル休みとわかったら、どうしますか?
やはり覚悟を決めるのです。
例えば、学校を休むのは病気の時だから、ベッドで寝るか教科書を読む以外はできないと。それでもいいなら、休んでもかまわないと伝えましょう。
休んで遊んでたら、そのまま休みたくなるのは当たり前です。
テレビやゲームし放題だったら、よくわからないけど、休んどこうかなみたいな。なんとなく不登校児の出来上がりです。
もし、そんなベッド+教科書の1日を過ごしても、学校に行きたがらないようなら、ズル休みではないので、充分にベッド+教科書生活を過ごしてもらいましょう。
心の気力が枯渇しているかもしれません。
詮索しないで、でも相談は乗るからと伝えましょう。(詮索は、悪循環になるので、ひたすら待ちましょう)
それでも、学校にいけないようなら、「今日だけ特別ね」っと家族で出掛けて、心の栄養を取りましょう。(ただし、お子さんが行きたくなければ無理矢理行かない。親の行きたいところではなく、お子さんの行きたい場所にする)
お子さんが家族を信頼していれば、相談してくれるかもしれません。
もし、相談して、大騒ぎする親ならしてこないでしょうし、そんなの我慢しなさいなど、気持ちを聞き入れてくれない親にも相談したくないでしょう。
親は心配のあまり、どうにかしたくなるものですが、どうにかするのはお子さん自身です。
親がただひたすら気持ちを聞くだけで、お子さんが、自分で生きる力を取り戻す力を出せるかもしれません。
それで、親が不安になってなにか行動を起こすとややこしくなります。
そんな時も聞きましょう。
親に何をして欲しいのか。
親があなたの思惑と違う行動をしたら、あなたを苦しめることになるから、確認したい。どうして欲しい?と。
昨今の痛ましい事件などがあると、親は不安になる。
だけど、親自身の不安は、幼稚園児でも察知してしまうもの、最悪の場合心の気力が枯渇してしまい、不安定な行動を取る。
幼児ならまだ泣いたり叫んだりで、可愛いモノだが、大きくなると親の不安を察知すると、心配かけたくないからと、孤独を選ぶ。それが間違いの始まり。
親が不安になるのは、当たり前だけど、子どもには不安よりも信頼を渡せるようにしよう。
乳児期は肌を離すな。
幼児期は肌を離しても手は離すな。
学童期は手は離しても目は離すな。
青年期は目は離しても心は離すな。
こんな言葉があります。
親は、お子さんを愛しているし、それはそれは本当に深い愛情です。
ですが、お子さんを親の一方的な愛のフィルターにかけてしまったら、お子さん自身の心は見えづらくなります。
どうか、お子さんを、小さい頃と同じフィルターで見ないでください。どうしてもフィルターをかけるなら、フィルターも成長させてください。
お子さんを最終的に救えるのは、親です。
ズル休みからのゲーム三昧での不登校は親の責任ですが、それ以外の不登校はお子さんを守るためです。
見守りつつ、相談窓口は広くして待って見てください。
お子さんの笑顔を守ってくださいね。