昨日、子どもの話したいことを聞き切ると書いたのですが、ちょっと誤解があるようなので、解説します。
子どもの話を聞いたら、困るお母さんがいらっしゃるのですって。
それは、聞き入れると混同しているのだと思うのです。
聞くにも聴くと訊くがあります。ざっくり言うと、
聞く:耳に音などが入る
聴く:理解しようと耳を傾ける
訊く:問い詰める
聞き切る:最後まで話しに割って入らず、話を奪わない。相手の話したいことを全部話してもらう。
聞き入れる:相手が話したことを叶えるように努力する。
なので、昨日の聞き切るは聴き切るだと最高だけど、理解しようとすると、どうしても質問したくなると思うのは私だけかな?
で、例えば「あれが欲しい·あれがしたい·あれやって」などを言われたら、それを叶えたくなるのが当たり前と思っている人は、否定的に答えてしまうことが多い。
子「あれがしたいの~!」
親「あれはダメなの。○○だから、ダメってわかるよね?」
言ってませんか?
そうかぁ~。あれがしたいのかぁ~。あれ楽しそうだね~。そんなにしたいんだねぇ~。
って、言っているだけでも、やりたい気持ちは受け取っているのです。
できれば小さいうちからこの言い方をしていると、あぁママ(パパ)のこの言い方の時はできないんだなぁと、心の準備をしつつ、落ち着きます。
ちょっと大きくなってしまってからだと、子どもの心の準備が間に合わないかもしれませんが、
やりたい→ダメだと、すぐに否定されてぐずぐずする気持ちが膨らむかもしれません。
やりたい→そうかぁ~やりたいのかぁ~やらせてあげたいのは山々だけど、○○(できない理由)なんだよねぇ、どうしようかぁ~。と、否定はせずにできない理由を話して、困ってみると、できる理由を考えてくれるかもしれません。
それでもできないのなら、あ!そういう考えも有るのか!あぁでも○○だけど?どうしようか?と、更に考えてもらうのです。
あくまでも考えてもらうのですが、らちが開かない場合は選択肢を考えます。
その場合、やる選択肢ではなく、諦める選択肢を出します。
あれやらないで帰ったら、おうちで○○やるってのは?✕✕ってのは?じゃあ特別に△△は?など。
その選択肢も、うちに帰りつくまでしりとりするとか、夕飯を一緒に作るとか、お風呂でシャボン玉飛ばすとか、寝る時の絵本を一冊増やすとか、もっと大きくなってたら、おかず多めにするよとか、明日はハンバーグにするよとか。
ちょっといいことくらいでいいんです。
できない→我慢すると、すごいご褒美もらえる
そういうルートを作ると、後々面倒になります。
できない→そんなこともあるよ。ちょっといいことで我慢しようよっていうルートを作らないと。
で、その前の段階の時に、聞き入れるではなく、聞き切るのです。
でもまず、子どもの特性にあわせてね。