未就学児の頃はファンタジーで生きているが、幼稚園に行く頃からの子どもは、ファンタジーとリアルの区別は着いてきているはず。
幼稚園からの嘘は、「何で嘘つくの!?」と突き詰めてしまいたくなる。
例えば、さわってはいけないと言われていたものをさわって壊した時に「さわってない」と嘘をついた場合。
嘘をつかないように話したい親が陥るのは、子どもの気持ちにならずに、嘘をついてはいけないと突き詰めること。
子どもの立場になってみれば、さわってはいけないと言われていたのに、好奇心に負けてさわったら壊れて、 ものすごく反省もして、どうしようどうしよう!!と、あわてふためいて、怒られる恐怖から逃げたい!!→嘘をつく という思考回路ではなかろうか。
正直に言ったら激しく怒られるという体験があれば、嘘がうまくなっていく。
ホンダ創業者は、何億もする機械をすぐに壊してしまった社員にかけた最初の言葉は「怪我は無かったか?」だったそうです。社員は「社長!そんなことより、壊したんです!すみませんでした!!」と言う社員に「うん、壊れたのはわかった。で、怪我は無かったか?」と。
さぁ、壊した子どもに何と声をかけますか?
有りがちなのは、「さわっちゃダメって言ったでしょ!何でさわったの!!」とか「ギャ~!何これ~!誰がやったの~!」とか。
そう言われて「どうしてもさわりたくなっちゃったら、壊れたの」と正直に言えるでしょうか?
親が悪いのではなく、親の言い方が嘘を誘っているだけなんです。
ならば、言い方を変えれば良いのではないでしょうか?
まずは、驚いた時に責め立てる感じではないように「ありゃぁ~!」
とか「あれれぇ~!(コナン君みたいに?)」など自分の呼吸を吐いて少し落ち着きます。
それから、「これどうしたんだろう?なんか知ってる?」と、怒ってない感じで聞いてみるとか。
もし黙ってしまったら、「さわりたくなっちゃったかな?」と水を向けてみて様子を伺ってみるとか。
で、怪我は無かった?と心配してみましょう。
その後が大事なのですが、「次から、さわりたくなっちゃったらママに言ってね。危なくないようにさわろうね」とか、内緒でさわるのではなく、できる方法が有るよと伝えておくのです。
禁止は極力ないほうが良いのですが、どうしても禁止する場合、禁止ではない条件を教えるのです。
そうは言っても、好奇心旺盛な子どもは、禁止と聞くと向かって行くので、わざわざ禁止と言うと危険だと言うことも覚えておきましょう。
我が子に合った言い方を工夫してみましょう。