たまに、見えないものは信じませんとキッパリおっしゃる親御さんがいらっしゃいました。
クリスマスのサンタ、節分の鬼、そんな偶像は必要無いですと。
うちは現実的なものだけで、育てたいのですと。
子どもには夢を見ること無く、現実だけをみて欲しいそうです。
そう強くおっしゃる場合、どうぞと言うしかないのです。
何故そう思うのか聞く暇もなく、とても厳しい顔で子どもと向き合っていらっしゃいました。
親子の関係は私にはどうすることもできないので、(私からの話しは拒否されましたので)私とお子さんの関係を良くしていました。
わざわざサンタや鬼がいるとか言うわけも無く、普通に会話をするだけでしたが、子どもに有りがちな夢見るファンタジーな事を言ったりするときに、とてもドキドキして言ったら怒る?みたいな態度だったので、「思うだけは自由だと思うよ。お母さんは嫌いみたいだね」と言ってみたところ、安堵したように、色々話してくれました。
子どもはファンタジーとリアルの狭間で生きているんだなぁと思ったものです。
そして、ちっちゃくてもちゃんとファンタジーとリアルをわかっているのだなぁと。
その後どう成長したのかわからないのですが、子どもの時に思う存分ファンタジーを味わって育ちたかったかもなぁと思いながら、自分の子ども時代を思い出すと、私自身があまりファンタジーを許されていなかったことに気づいたのです。
だから、親の手を離れて大人になってから、ファンタジー映画などが好きなのかなと。
結局は、取り戻すのかもしれないけど、私のような育ち…見えないものは信じませんと言われ続けたら、[愛·勇気·優しさ·思いやり·夢·希望]そんな見えないものまで信じられなくて、不安な日々を過ごさなくてはいけないのは、辛いなぁと思う。
子どもはちゃんとファンタジーとリアルを区別するから、大丈夫。
危ないのは、区別できない大人。
それは、親がコントロールしようとしてし過ぎるからかも。
見せないのも見せすぎも良くないかな。
でも、見えないものを信じるチカラは、相当強いチカラを出せると思う。
あなたも信じてみない?
自分の愛のチカラを。
子どもの無限の未来を。
(私は無宗教です)