ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

おとぎ話

むかぁし昔の事でした。

そこには1人の子どもと親がおりました。

子どもは無邪気に毎日遊んでおりました。

ある日、親は子どもに「夕方になったら帰っておいで」といい、子どもは親に「わかった!」と約束し、外に遊びに行きました。

子どもは楽しくて楽しくてたまらなくて、遠くに遠くにドンドン行ってしまいました。

ドラゴンの背中に乗ると、一気に遠くに飛べました。


子どもは日が落ちかけたので、もう帰ろうと思ったのに、ドラゴンはもっと遊ぼう!明日帰れば良いじゃないか!と、誘います。

こんな楽しいことは終わらせたくない!と、子どもも思ってしまい、親のこともちょっと思いましたが、遊びは止められませんでした。


そのつぎの日もそのつぎの日も、ドラゴンと飛び回り、行ったことのないいろんな国ヘ行き、いろんな遊びをしていました。

夜になり眠りにつく前になると、子どもは「夕方になったら帰っておいで」の約束を思い出しますが、明日ね、明日、と先延ばしにしていました。


何日たったのでしょう、やっと子どもはおうちに帰って来たのです。

ドアを開け「ただいま~!」と大きな声で言ったけれど、親の声がしません。

不思議に思った子どもが、親を探すと、窓に向かって座っている背中が見えました。

前に回ると、親は、、、


真っ白になっておりました。



これでおしまい。
とっぴん ぱらりの ぽん






約束を守らなかった時の日の、息子(小学低学年)の寝かしつけ(?)に、創作して話して聞かせたところ、5分後くらいに泣きながらリビングにいる私のところに、ごめんなさいといいに来ました。

中学生くらいの頃に「あの話しはマジ トラウマ」と言っていました。

本当は、文中では「子ども」とは言わないで息子の名前を文字っているので、自分の分身が主人公になっているように、聞いています。

未就学児の頃から、ほぼ毎日楽しいインチキ話を毎日聞かせていました。

毎日の話しは息子の1日をうっすらなぞりながら、しつけなどを織り混ぜて、大好きなドラゴンと冒険に行ってました。

いつもなら、とっぴん ぱらりの ぽんですぐ寝ていたのですが、この日は、泣きながら約束破りはもうしないと言いながら寝ました。

ちょっとやりすぎたかなと、反省しましたね。