子どもはだいたいが親を信じています。
赤ちゃんの頃から信頼関係のパイプをしっかり伸ばしているのですが、だいたいそれを断ち切るのが親なのです。
それはとても軽く考えていて、ちょっと忙しいから後にしてと言ったまま、[後で]が延々と来ないとか。
うちの息子がある時からキノコ類が嫌いになり(それまでは食べていた)、夫特製ハンバーグでみじん切りにして入れたのに、夫が入ってないと食べさせたのをかなり後に「あれは裏切り」と言っていたのを思い出す。
私がみじん切りにして入れた時は「入れた」と正直に言ったから許された?から、覚えていないらしい。
そんなふうに、子どもに嘘をついたり、ごまかしたり、親はついついやってしまうのだが、それが信頼関係のパイプを細く細くしてしまい、気づかない親が更にやらかして断ち切ってしまう。
なのに、信じてくれないことにキレる親がいる。
そういう親子関係をたくさん見てきた。
我が家はその後、キノコ類を入れない(買わない)という約束をして守ってきたので、信頼関係回復している。
信頼関係のパイプを細くしたなと気づいたら修復すれば良いのだけど、だいたい、親の嘘やごまかしは、子どもが可愛かったりして、良い意味で愛しているからなので、親は気に止めていなかったりする。だが、完全に良い意味では伝わらない事を覚えておこう。
そういう私も息子が小さい時は可愛いからと騙したり驚かせたりしたけど、すぐにネタバラシして、[ドッキリでした~]みたいにして笑えるようにしていた。
もちろん怒らせたりした事もあるけど、すぐに謝っていた。
むしろ、ハタチ過ぎてからは冗談が通じず(面白くないと)無視されていて、さみしい母になっている。
それも成長なんだとしみじみ。(私が成長していないそうだ( ̄▽ ̄;))
そんな私は、今でも嘘はつかないようにしているし、可愛いからとやらかさないように注意している。
(子どもはいくつになっても可愛いからね)それが裏目に出てウザいらしいが。
何しても、子どもが成長すれば一時親はウザいらしい。
でも、子どもを信じていれば、良い方向に進む。
よく子どもが信じられないという親がいるけど、そう思っているからそういう方向に行くんだと思う。
信じていればそれに答えようと思うけど…
信じられないとか、何するかわからないとか、悪いことばかりやって!と怒られていたら、良い方向に行こうと思いますか?
犯罪をした人(少年)の生育歴を何人か調べたことがあるのだけれど、親に信じてもらえていない子ばかりだった。
信じてもらえていないから犯罪をしたのか、犯罪をしそうな子だから信じてもらえていないのか?
鶏と卵どちらが先?みたいな問題。
ただ、犯罪をしそうな子だからとて、まだ犯罪をしていないのに何故信じてあげられないのか?
もしくは、些細な悪いことばかりしている時期に、何故正しく愛さなかったのか?
だから、悪い方向に行ってしまうのではなかろうか?
親に信じてもらえなくて、家に居場所がないからと夜に徘徊する若者がいる。
その子達は、話を聞いてくれる大人を求めているのだ。
諭すとか、説教とかは必要ない。
ただひたすら聞いて欲しい、信じて欲しいそうだ。
女の子はその弱みに漬け込まれ、話を聞くから~…と悪い男に騙されていく。
男の子は居場所作りに、悪い大人に騙され可愛がられ、犯罪に手を染めていく。
ここを読んでいる人はびっくりするくらいの話だが、そういう悪い流れは、本当にすぐそばにある。
そしてその元凶は親との信頼関係なのだ。
ここを読んだなら、ふとした事で信頼関係のパイプを細くしたり断ち切らないように[良い意味で]ではなく、本当に深く愛していているのについついとか、ってのを気を付けよう。
親は気づかないけど、子どもは傷ついている事もある。(たくさん見てきた。
子どもが本音で話せる親になりましょう。