ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

モノを作り出すちから

子どもの頃、全てを与えられて育つのも良いけれど、無いものを想像して妄想で補って遊んだり、自分で作り出して遊ぶのは、その頃にしかできない事。

例えば欲しいと言ったおもちゃがすぐに手に入って、少し遊んだら次に違うものが欲しくなり、ねだればすぐに手に入る生活はとても素晴らしい。

しかし、それに慣れてしまうと部屋がおもちゃだらけになるとか、大事なものは何なのかわからなくなることも有る。


逆に、なにも与えられず妄想や仕方なく何かで作り出すだけも、欲求が鬱屈してしまうことも有る。

ほどよいバランスを取りながら、モノを作り出すちからを手に入れると、けっこう楽しい人生を送れるのではないかと思う。

今ではネットを使えば[◯◯の作り方]など出てくるので、親子で作るのも一興だと思う。


親子で不器用であっても、一生懸命作り上げれば愛着も出てくるし、できた時の達成感も味わえる。

よくあるのが、スライムやスノードームや粘土細工や工作。
もちろんお絵かきでも良いし、手作り楽器で演奏会とか。
縫ったり貼ったりも、今は便利なものがたくさん。


忘れちゃいけないのが、完璧を目指すのではなく、工程を楽しむこと。


モノを作り出す事を経験していると、発想の転換が頭に浮かび、こうするのはどうかな?とか、トライ&エラーを繰り返し、更に良いものを作る事を考えるちからがつくはず。

ただ、親が楽しめないと、苦痛になるので、その場合は楽しめる人にお願いすると良い。

親だけが楽しむ場合も、誰かにお願いするのが良い。


たまに、ちょっと作っておしまいにする子どもがいるのだけど、そういう場合、よく観察して欲しい。
作っている最中に想像で出来上がりまで行って、一通り遊んでしまっているのかもしれない。

完成途中で遊んでいたら、そうかもしれない。

そういう場合、頭の中では達成感もあるので、最後までやりなさい!と言うのではなく、これ作らないなら私(親)が作って良い?と聞いて、いいよと言われたら、親の思う通りに完成させてみて欲しい。
そして、できた~!と遊んでみて欲しい。
子どもの想像と同じなのか、違うのか、子どもに確認もしてみるとか。

作り手が違えばちょっと違うかも。

今はキットなどで手に入るけど、できれば親は少し手を加えて、完成品をちょっと変えて作って欲しい。
色を変えるだけでもいいから。
作るのは変えちゃいけない部分と自由にして良い部分があると、示して欲しい。




おもちゃを作るのはちょっと………と思うなら、クッキーやホットケーキやパンや餃子とか、おやつや食べ物ならどうだろう。


クッキーやパンなら成型をしてもらう。
餃子がシュウマイになるかもしれない。

包丁や火を使えるなら、本格的に一緒に料理するとか。


やはり、親がサッサと作るのではなく、任せるところは任せ、もしも失敗したとしても、[どこをどうすれば良かったのか会議]をして、リベンジをしよう。


どちらも親は忍耐強く見守ろう。


すると、子どもの想像力と創造性がぐぐっと育つから。


やってみて欲しい。