ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

同調圧力 と 集団心理

日本は村社会だから、同調圧力が半端ないとか聞いたことありますか?

その村にいたければ、村のルールに従わないと村八分にして、火事と葬式以外はのけ者にするぞということ。(火事と葬式は手伝わなければ村に損益が出る)


例えば、
30人がひとくくりになっていて、今までと違うコトをする3人がいたとします。
残りの27人のうちの4人がなんかアイツら気にくわないと言い出します。
4人は更に残りの23人にアイツら気にくわないと伝えます。
10人が4人に加担します。
4人は会議を開きます。
3人を吊し上げます。3人は「村の発展のためやっている」と主張しますがその場では賛同を得られません。
何故なら、4人+10人が3人を気にくわないと思うからです。

4人+10人は半数以下ですが、3人を除くと傍観者は13人で更に半数以下です。
4人の中に内容より立場や体面ばかり気にしている体格と声の大きいリーダー格がいれば、13人は黙ります。すると27人対3人に見えます。

3人のうち2人は怖くなって、4人のリーダーに従うと言ってしまいます。

3人のうちのリーダー格は、村の発展のためやっていると何度も説得をしますが、それが4人のリーダー格の気にくわない原因のため、村八分!と決まります。

3人のうちのリーダー格は、1人で村の発展のために奔走しますが、4人+10人+傍観者13人+寝返った2人は何もしません(できません)。
4人のリーダーに壊してしまえ!と言われれば、みんなで壊してしまうこともありました。

それでも3人のリーダー格だった1人が、毎日毎日やり続けます。
そのうち村の発展のための策が目に見えてきます。
これは便利だ。色々と都合がいい。
もっとこうなれば…と、見直す者が出てきます。
1人2人と手伝う者が出てきて、最初の4人+10人以外が何かと手伝うようになり、村が更に発展してくると、10人のうちの1人2人と寝返っていきます。

取り残された4人も、村の発展を目の当たりにすると、ぐうの音も出なくなっていきます。

4人のリーダー格以外が寝返ります。

4人のリーダー格はひとりぼっちになります。

3人のリーダー格は迎えにいきます。

30人が一丸となって村の発展のため、色々と創意工夫をしていきます。



さあ、これは架空の話ですが、どこで同調圧力がかかり、どこで集団心理が働いたかわかりますか?

そして、どこでそれが解除されたのかわかりますか?

それから悪い方向の集団心理と、良い方向の集団心理を読み取れましたか?



親になると、なんとなく [みんなと一緒] を大切にしようと教えます。自分よりみんなと一緒にを優先的に。

自分を大切にと教えてはいるのですが、みんなと一緒ではなくなると、親はちょっと不安になってしまいます。
それをはねのけて、自分が大切!と教えていいのか迷うときがあります。

クラスに馴染めなかったら…
学校に馴染めなかったら…
友達ができなかったら…


この不安が、同調圧力に屈し、集団心理に翻弄される心を育てます。


自分が大切。みんなも大切に。
同調圧力と、集団心理のコトも耳にいれておきましょう。

空気を読むのは、同調圧力でもあります。
空気を読むのも大切だけど、あえて読まずに自分の意見を言うときは、論破するのではなく、仲間を増やすために意見を言うことの大切さを教えてください。

集団心理で悪い方向に突っ走るコトは良くないコトも教えてください。


知らないでやってしまうのも子どもならではなのです。

子どものうちに、考えてもらいましょう。