家族は、子どもにとって、はじめての「社会性のある居場所」です。
子どもはまず、親に愛されるべく振る舞います。
そのうち、自分の所属を探し始めます。
親に相手にされていないと気づくと、気を引こうと躍起になります。
そして、なかなか上手く行かないと、その気の引きかたは怒られるでも良いので、とにかく自分に注目を集めたがります。
それでも気が引けないとわかると、外部の居場所を探し始めます。
悪いことで親の気が引けなかった子どもが、次に行く居場所では、そこで所属するために、特に気を引こうと更に悪いことをしてしまいます。
そして、悪いことで集まるグループに所属し、居場所としてしまうのです。
そうならないためには、まず、親が子どもに反応するのは、悪いことではなく、好ましい行動をした時です。
例えばお手伝いすることが当たり前ではなく、必ずありがとうや助かったなど反応する事。
自ら行動したことも、大袈裟でなく、次もよろしくでもなく、純粋に「それ良いね!」など反応する事です。
もし、自ら宿題を終わらせて時間ができていたら、一緒に遊ぶとか子どもの喜ぶことをするとか。
良いことすると、なんか嬉しいなと思えるように。
そして、居場所は家だけではなく、3つくらいあると良いでしょう。
家と学校の他にもうひとつ。
どれかが欠けてもあと2つあれば心に余裕が、あるのです。
子どもの居場所は単に居る場所ではなく、心が安心できる場所です。
親が決めて作るところが、そうあれば良いのですが、だいたい無理が生じます。
小さい時はまあまあ良いのですが、大きくなるにつれて、親の知らない居場所や所属を作ります。
親との信頼関係が良ければ、変なことにはなりません。
信頼関係を強くして、そして子どもを信頼しましょう。