ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

価値観

親は子どもを、自分と同じ価値観を持つと、気づかぬうちに思い込んでいる時があります。

赤ちゃんの頃は親と一心同体な感覚があります。が、だんだん育って行くと、なんでそんなことするの?と思うことが出てくることがあるのです。
その時、あぁこの子はそう感じるのねと思うか、こう思わないとダメよ!と怒ってしまうかで、反対方向に向いてしまいますよね。


以前、ある親御さんからの相談で「園に行くようになってから、変なことを覚えてくる。そういうのは家では禁止しているのに、子どもが迷っている。そういうのが良いという価値観になるのは困る。どうすればいいか?」というのがありました。

親御さんの価値観、それと違う価値観、親御さんは違う価値観を否定していましたが、、、。
子どもさんが親の価値観と、それと違う価値観を知り、親の価値観をよしとするか、違う価値観をよしとするかは、子どもの価値観であり、そのどちらも選ばないという価値観かもしれない。それは親がどうこうできるものではないと思いますよ。

そう言うと、とてもびっくりされていましたが、「私が親から価値観の押し付けが嫌だったのに、同じことをしていた」と深く反省していました。


親の押し付けの価値観がどんなに素晴らしい価値観だったとしても、多分押し付けられたら反発すると思うのです。


自分の価値観が素晴らしいと思うなら、ニコニコしていれば良いのです。
それは、私の前ではやらないで。私はそれは好きではないから、と。

そうすれば、子どもは考えて、親の前ではやらなくなるか、親の前でなくともやらなくなるか、自分の価値観を決めていきます。



ただし、法に触れたり悪質な事は、何故良くないのか説明した上で、それをするとどうなるのか、自分がどうなるのか考えてもらいましょう。

たまに、自分が良ければ他人はどうでも良いという価値観の人がいますが、もし子どもがそうなった時、親として、どう答えるかを考えておきましょう。

その答えは、十人十色で、正解はないと思います。

しかし、親が親として、自分の気持ちを考えておくことで、親の価値観が決まっていくと思います。

考えをまとめておく前に、直面すると上手く答えられず、慌てて思いもよらない事を言って誤解されることもあるのです。
それはとてももったいないことです。