人間は、何かがふたつ以上あると無意識にそれを比べてしまうのだそうです。
例えば、壁に数人の絵を貼ると、瞬時に誰の絵が一番上手いと比べてしまうのです。
子どもの絵や習字が教室に貼り出されていたりすると、自分の子どもを探し、それから全体の中でどれが一番~と。
親だとそれがごく普通に行われることがあるのですが、そこで最悪な場合、比較した後に我が子にそれを伝えたりするのです。
「○○ちゃんは上手、○○君は~」など余計な比較を耳にいれるのです。
そうして、我が子も比較することを覚えていきます。
子ども自身が競争して1位を取りたいと感じることは自然でも、それを親が同調してしまうと、子どもに重荷を背負わせ、親自身が子どもを使って負けず嫌いになる恐れがあります。
では、無意識に比べてしまった時、意識的に「これが一番上手い。これは下手」と考える時「これが一番好き。これは味がある」と考えてみてください。
1番を取りたい子どもには、「1番を取りたい気持ちは素敵ね、私はどんなあなたも好きよ」と言ってみましょう。
1番を取れなかったとしても、また頑張ろうと思えるのではないでしょうか。
親が子どもを比較ばかりしていると、子どもが成長した後、親を比較ばかりする子になると思っています。
気をつけましょう。