よく、なんでこんなに悪い子なの!と、思われる子がいます。
その親は「だって、いつも悪いことばかりしかしないのよ!」と言います。
例えば、
わざといたずらをして親や周りの人を怒らせる。
わざと嫌がることをして親や周りの人を怒らせる。
わざとルールなどを破りゲームに勝とうとする。
など、だいたい [わざと] しているように見えて、親が怒るのです。
さて、何故わざとするのでしょう?
もしかして……
誰かと比べていませんか?
良いことをしても [当たり前]と無視していませんでしたか?
そういう [わざと] 悪い事をするのは……、
良いことをしても無視されるなら、悪いことをして振り向かせようと思ったタイプ
誰かが [良い子ね] と褒められていて、同じことをしても二番煎じで、振り向いてもらえない、それなら悪いことをして振り向かせようと思ったタイプ
そのふたつの混合タイプ
だいたいそんな感じで、 [悪い子] が形成されていきます。
以前、家族でボードゲームをすると必ずめちゃくちゃにするから、もうやらないのという子と、家族みんなとボードゲームをしてみました。
確かにずるばかりして、めちゃくちゃでした。
その後、2人で別の2人用のゲームをすると、わからないようにずるをしてきました。(ずるする度にチラチラ見てくるのもバレバレなのです)
わからない振りをして続けていて、最後にその子が勝った時、「ずるしなくても勝てたんじゃない?」とこっそり伝え、その親には「私が負けたよ~」と言うと、親が「ずるしたの?」と言いました。
その子は黙っていたので、「してないんじゃない?私が弱かったんだよ」と言ってみると、そそくさと片付けて別のところに行ったので、親に「そうやってすぐずるばかりすると責めるの良くないよ」と、その子にも聞こえるように言いました。
その後、その子はなんとなく、ずるの回数が減ったようです。
ずるをして勝つよりも、ずるをせず勝った方が嬉しい事を知れば、ずるはしなくなります。
悪いことをして怒られても、自分に振り向いてもらえて嬉しいと思うより、良いことをして振り向いてもらえば、良いことをして気を引きたくなります。
悪いことばかりして!と怒る親は、悪いことをしないとその子に声をかけていないということです。
悪いことをされるのが嫌なら、注意深くその子を観察しましょう。(監視ではないです)
とても小さな、当たり前なことでも良いことをした瞬間に声をかけましょう。
それを繰り返せば、当たり前な良いことをする から 当たり前以上の良いことをするかもしれません。しないかもしれませんが。
でも、当たり前の良いことをするのと、悪いことを続けるのとどちらが良いですか?
悪い子に育ててしまったと後悔する前に、その子の良さを引き出しましょう。
子どもは育てたいようには育たず、育てたようにしか育たないのです。