ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

特性を理解する

昨日、たくさんの特性を書きました。

優位なことを親は好みます。
困難なことを親は嫌います。

しかし、親の好き嫌いで、子どもの特性をどうこうできないのです。

ならば、どうする?


優位だから良いだけなわけではなく、、、

例えば
視覚優位な子は、親が何かを注意していても、目に入ってしまう何かに気を取られ「聞いてるの!」と、怒られます。

聴覚優位の子は、勉強をしていても、何らかの音が聞こえると集中力が落ちます。


識字困難な子が字を読んだり書いたりできなくても、素晴らしい作品(絵画・音楽・工芸品など)を作り上げることができるかもしれません。(それは才能がどこにあるのか見つけなければわからないのですが)


さて、視覚優位な子に何かを注意しなくてはいけない時に、親の話よりも親の後ろに気を取られるなら、親の後ろはただの壁(模様や絵画の無い壁)にしてしまえば、動くのは、親の表情なので、そこに集中しますよね?


音に敏感なら、無音にしようと思うでしょうが、子どもが集中できる(聞き流せる)音楽や音があるかもしれませんので、それを探って、エンドレスで流してみたらどうでしょう?



優位を、欠点にしてしまうのも、困難を更に困難にするのも親だったり大人です。



ある子どもは、どうしても忘れ物をしてしまうという特性がありました。持ち物管理が弱いのです。
ある日、定規を忘れたので算数の時間に下敷きを使って線を引いて三角形を書いたそうです。

多分、正しくはないけれど、だいたい3センチ・4センチ・5センチなど、勘で引いたそうです。

先生は忘れ物をしないようにと怒りました。
親は帰ってきて「定規を忘れたので下敷きで引いてみた!先生は怒ったけど」と言う我が子に、じゃあそれを定規で測ってみよう!と定規で測ったら、だいたいあっていたそうです。

親は、その定規で指先や腕の長さを測ってごらんと誘導したそうです。

親指は何センチ、人差し指の先は何センチ、中指~手首まで何センチ。
これで定規を、忘れても、だいたい長さがわかるねと。
しかも、成長過程だから長さは変わるよとも。


その子は、毎日明日の用意をしてはいるけど、先生に怒られるので心配になってしまって、出したりいれたりする内に、ぽろっと何かを忘れていたのです。

親は、忘れたらなんとかすることに力を注視すれば良いと教えたかったそうです。

その後も、忘れ物をたくさんしていたけど、困ってできないと立ち止まるのではなく、困ったら何かで代替えしてなんとかすることにシフトしたそうです。

先生には相変わらず怒られるけれど、何とかしていたので、テストはできるという子だったそうです。
それが余計に先生の癇に障ったそうです。

先生はその子を先生の尺度で正そうとしていました。

忘れ物の子は、親子共々苦しんでいましたが、先生が代わって伸びたそうです。


先生は、特性を特性とせず何とかしようとしたそうです。
親は、特性を特性として、更にそれを何とかしてフォローできるように子どもと共に考えたそうです。


先生が代わってから、子どもの表情が明らかに、とても良い方向に変わったそうです。



さて、あなたは、子どもの特性をどうしますか?