ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

子育ての後悔

耳が痛い話をします。

私は独身の頃から《子育て》のことに関わる仕事をしていたので、親子がどう日々を過ごすかを研究していました。

その後結婚し妊娠出産して、更に子育ての研究が深まりました。


子育てには、すべての協力があれば良いのですが、出産を終えた母親の身体は、例えて言えば交通事故にあったほどの全身打撲状態と同じです。初めてであっても2回目3回目であっても、それほどのダメージがあるのですって。
だから、命をかけての出産になるのです。最近は医療が進み命を落とすことはないようになってきたけれど、それくらいの事なのです。

たまに、スルリッと産まれてくれる子どもがいるにはいますが、トツキトオカお腹の中で育て、産む事は、大変です。

無痛分娩もあるようですが、だからと言って、すんなり上手く行く事がいつもではありません。


そうして産んだ子に愛情をかけて育てたい・育って欲しい………。そこに多分親はみな《愛情》をかけるのてすが………。


自分の思いと、子どもの育ちは必ずしも一致しません。


大概、後々後悔する親は、親の思いを押しつけています。


あるお母さんと話した時、子離れしないと、後々大変だよと言っていたのに、「だってまだ小さいのよ」「だってまだ1人でできないのよ」「だって見ていられないのよ」「だって」「だって」「だって」………。

これを繰り返して、子どもが二十歳を越えても「いつになったらできるのかしら……」と。


そりゃあ、ずーっと手を出し口を出し、心配ばかりしていたら、「ボクはできないからお母さんがやってくれるんだ」と任せてしまうでしょう。

できないと思うなら、手を出さず見守りましょう。たくさん失敗してもらって成長してもらいましょう。


それが早ければ、成長も早いです。


ただ、失敗したときに、「まだできないの?」とか「なんでできないのよ」などと煽ってはいけません。

失敗したら「惜しい!後もう少しだったね!もう1回やってごらん」「惜しいポイントはどこだろう?(自分で考えるように促す)」「ここが惜しかったみたいよ(自分でわからない時にヒントを出す→あくまでもヒントでありアドバイスではない)」「お母さん(お父さん)がやってみるから見ててみる?(成功を見せる)」「やってみるから見てて(惜しいポイントを真似して発見してもらう)」………。

↑このようにやり方はたくさんあるので、お子さんに合った言葉で導くなりフォローするなりしてみてください。

その時、お子さんに本当に合っているかを、観察してくださいね。


親がこれをやるだけで良いのに、親の思いを優先するばかりで、え~だってを繰り返していて、二十歳を超えて「あの時、言う通りにしておけば良かった~」と言う親御さんを見てきました。


私も

馬を水場に連れていくことは出来ても、馬に水を飲ませることはできない

と言うことです。


ずーっと悩みを相談されて、親御さん自身に考えてもらったり発見してもらおうとしても、親御さんの思いが強すぎると、「そうは言われても上手く行く」と自分を信じていらっしゃいます。

そこは《子どものちからを信じるところ》なのだと、説明しても、力説しても、ご自分を信じていらっしゃるので、見えないようです。


なので、他人の親子関係を話します。
するとふと、勘づく親御さんがいらっしゃいます。

そのために、ここを読んで欲しくて、書き続けています。


あなたがもし、子どものちからを信じるよりも、自分を信じているなら、子どものちからを信じてみてください。


もし、それでも、だって~だって~なら、後々来るすべてのことを受け入れてくださいね。


最悪なのは「こんな風に育てたつもりはない!」と子どもに言うことです。


子どもは親が育てたようにしか育たないのですから。