ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

ダメにするのは誰?

ある母親が「男の子をダメにするのは母親なのよ!せっかく自立させようと、海外留学させたのに、そろそろ○○の時間だって電話しちゃうのよ!それがダメにするのを知っているのに!やっちゃうのよ私が!心配して!」みたいなことを言っているのを聞いたのです。

それを聞いて私は、母親あるあるなのだけど、気をつけていても《やっちゃうのよ》と言っている母親は、まだましだと思うのです。

それさえも気づかず、いや、本気でそれが良いと信じて(子どもができないから私が面倒をみないとと信じて)やっている母親は息子をダメにしていると自覚していません。


ダメになるかならないかは、息子の個性・性格・人格によるのですが、ほぼほぼ強い母親の思いに共鳴してしまう息子は、共依存となると思うのです。

お互いに相手や相手の状態に依存してしまうのです。
母親はできない息子の世話を焼くという状態に依存。
息子は、できないと言われ続けられて、できないと洗脳された状態に陥り、母親に依存。



それは母親と息子だけの問題でしょうか?

父親(夫)とその親(姑)との関係は?


夫がそのような状態であるのは、いわゆる [マザコン] の一種です。極度のマザコンだと私は思うのです。


そんな夫と結婚した妻が育てる息子に、更なる極度のマザコンも生まれます。
ただし、まったくマザコンではない夫だとしても、妻との関係がうまくいかない場合にもマザコン息子になる場合があります。


私のみてきた30年間の親子関係で、夫婦仲の良い子どもがマザコンになる率は低いものでした。

妻が、夫が一番手のかかる長男なのよ!と愚痴るような夫婦仲の場合が夫に愛想を尽かせマザコンに育てやすいのです。(私見です)


というところで、最初の母親の《やっちゃうのよ》発言に戻って考えてみましょう。

私は [母親あるある] と、書きました。
実は母親は、これを男の子にも女の子にもやってしまうのです。

しかし、子どもが母親をみていて、それを心地よいと感じるかどうかで違ってくるのです。
同じように母親に共鳴してしまえば、女の子でも男の子でも共依存になります。
私だけの可愛い子どもと一心同体のように強くして共鳴してしまえばです。

しかし、親が自立していれば、私は私、子どもは子どもとお互いが《今は一緒だけど、お互いは別々の人生である》とわかっていれば、共鳴しても《別々の人生》となるのです。


母親だけが悪いわけではない。
そのパートナーが、夫婦関係を良くしていれば、避けられる事なのだけど、運悪くパートナーがマザコンであったら、連鎖してしまうかもしれない。


もちろん、そんなときでも頑張ればうまくはいきます。上記のように《やっちゃうのよ》と自覚するだけでも全然違うのです。

頑張らない人は無意識、いやむしろ積極的に《やっちゃって》マザコンが心地よいようにしているのです。



これが脈々と連鎖していることに気づかずに。



うちは女の子だからと安心してても、ココまで読んでくださった方は、娘の産んだ男の子(孫)がそう育たないように、気をつけてくださいね。

知らず知らず脈々と連鎖しようとなるのが、この [誰も悪くない連鎖(良かれと思って)] なのです。


まず、親が早いうちに自立しましょう。
子離れすることです。
もちろんお世話はしなければなりませんが、余計なお世話は要らないのです。子どもを信じて任せるのです。

そして、パートナーと共に、または、自分だけの人生を謳歌しましょう。

子どもは子どもの人生を謳歌するものなのです。

そうすれば、たまにリンクしたりできてより楽しく謳歌できるのです。


誰も誰かをダメにしたいわけではありません。
しかし、ふと依存しようとしてしまうと共倒れになりそうで、共依存になるのです。

自分の人生は、自らの足でスクッと立ち謳歌しましょう。

あなたの人生は素晴らしいのだから。