よく「相手の気持ちになりなさい!」と言う人がいますが、そう言われた人の気持ちになることは無いのでしょうか?
親は相手の気持ちになって考えろと言うことが多いのですが、実は親が子どもの気持ちになって思いやって育てていると、自然と相手の気持ちになって考えるようになるものです。
それと、子どもの気持ちに寄り添うとか話を聴くとかと、《相手の希望を聞き入れる》とは別物です。
たまに、話を聴くというのは無理なことだったらどうすれば良いのですか?と、聞かれます。
無理なことを言われても、それを聞き入れるのは無理なんですと。
私は、無理なことを無理して聞き入れましょうなんて言ったことは無いのですが、話を聴く=願いを叶えると、思ってしまうような脳内変換をしてしまうのは、注意しましょう。
子どもの気持ちになるのは、
そう考えるのは何故か?(裏に何か隠れていないか)と、それを叶えるためにはどうすれば良いのかを子ども自身が考えるため。
親がそれを勝手に叶えては、子どもの自立を阻害する種を植えるようなもの。
まず子どもの気持ちになってみる。
それからどういう思考でそう考えたか味わって、子ども自身がどう考えれば良いのかを一緒にあれこれ考えましょう。
話を聴くのは、話し手の脳内の整理だと思えば良いのです。
人に話すと、自分の考えも整理されるので、聴いてくれる人を見つけてください。
そうすると、話している途中で被せてくると「聴いて!」と思うし、途中で「そういうときはさぁ~」と、(アドバイス)言われるときも「聴いて!」と、思うものです。
それを、話を聴かない親は子どもにやっているのですがね。
子どもにすぐ答えを教えがちな親も、話を聴いていないのですよね。
例えば、暗記物などでどう考えても答えが決まっているのなら、すぐ答えを教えて迷わないのも良いのですが、どう考えるのかが重要なときは、考えさせることが大事なわけですよね。
子どもの気持ちになって話を聴くことが大事なのですが、それだけだと、むずむずと、私の話を聴いて欲しいと、思うことがあります。
誰かを探しましょう。(良ければ私が聴きますよ)
けっこう、話を聴くのは難しいので、子どもが小さいうちから、聞き上手になっておきましょう。