ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

怒られたい子ども

昔、息子の同級生でわざとなのかいつも怒られることばかりする子がいた。

 

中学生だったので、本当に手を焼く子に見えたのだった。

 

息子も巻き込まれた事があった。

その時、私達夫婦はキチンと親子で向き合い問題を克服した。

 

が、その子は祖父も加害者側(しかも主犯格なのに)「子どものやったことだから」と言い、親も「目の前にお金が有ったら盗るでしょ?それと同じ」と言い放ったそうです。

 

それを聞いて愕然として、私達夫婦・親子は更に話し合い、息子の行く末を3人で見つめました。

 

学校も、校長も、担任も皆ですべての生徒がよい方向に向けるように考えたのだけど……。

 

すぐに立ち直ったのが息子。

そこから、さまざまな親と話すことがあったのだけど、その子の親はとんでもなく話が合わなかった。

 

一緒に巻き込まれた子どもの親とは話が合い、やはりすぐに立ち直った。

 

被害にあわせてしまった子の親は「(うちの)息子クンだけがすぐに謝ってくれた。あの子(主犯格)は、いまだに連絡もないよ」とかなり後に話してくださった。

 

 

その後、ずーっとその子をみていたけれど、本当にわざとなのか悪いことばかりしていた。

 

その後まぁ許された後の、ある時、その子はその子の母親と私の前で、軽くわざと(?)怒られることをしたのだけど、その親は怒らなかった。

私がとっさに「そんなことしちゃダメでしょ!」と言ったら、親子で、えっ?って顔をした。

 

そこで「うちの子だったら、許さないよ!めっちゃ怒る!」と言ったら、その子はちょっとうらやましそうな顔をするが、その親はその顔を見ずに「こんなことくらいで?」と。それを聞いたその子はとてもがっかりしていた。

 

その時、確信した。

この子は、親に怒られたいのだと。

 

 

しかし、その後も繰り返し悪さをし続け、親に怒られず、息子も近寄らなくなり、学年を越えての悪さをしてしまい、転校(退学?)していった。

 

 

息子は「うちの子で良かった」と言ってくれたので、怒るときに怒る(叱るときに叱る)のは、子どもには必要なんだと思った思い出です。