ココで、親の育てたようにしか育たないと書いているのですが、そう言われると、とてもキツイと悲しくなる親御さんがいらっしゃいます。
そうなんです。ただ育て方が親の思いと子どもとに合ってないだけなんです。
一生懸命育てたのに、何故か逆に逆に行ってしまうことってあります。
だからと言って親を責めてはいけないのです。
気づかず一生懸命育てた方向が子どもに合ってないだけですから。
でも今そうなら、「なんでよ!」とイライラせず、その子はどうなりたいのかどうしたいのか探ってみましょうって話です。
よく兄弟・姉妹、同じように育てたのになんでこうなるの?と思われる親御さんの相談に、「お子さんは、同じようにとは思っていないのではいませんか?」と聞くが「同じようにしかしていない」と。
そうでしょうか?
考えてみてください。
長子(長男長女)は、下の子が生まれるまで、100%の愛情を一人占めしていました。
下の子が生まれたら、同じようにするので50%ずつになっていませんか?
長子にしたら、100%から50%って半減です。
今まで親の注目されていたのに、下の子にばかりに親が注目していると感じたら?
下の子からしたら、上の子がなにかをして褒められていたり、親の注目をもらっていたら、それをして自分も褒められたい!注目されたい!と思うそうです。
下の子は生まれた時から、上の子と同じようにと50%なので、そこは大丈夫なのですが、気づいたら上の子の注目されていることが自分もできると錯覚していて、親にアピールし始めます。
それで成功したら、ずーっとアピールしてきますし、失敗したら別のアピールし始めます。
成功→できるよアピール
失敗→かまってちゃんアピール
こんなことを考えて、長子と下の子は性格や人格を形成していくのです。
ってことは、同じように育てたのにってのがいけないのがわかりますか?
親の育てたいように育てるのではなく、親はその子が育ちたいように育てる方が良いのです。
盆栽のようにあっちを固定して、こっちは切り詰めて、格好よくするのではなく、
育ちたいように…枝葉を伸ばしたいように…時には支えを作り、倒れないように根を張る土台を整えるのです。
育つのは子どもです。
長子でも、下の子でも、育ちたいように育ちたいのです。
親の望む盆栽にしないように。
子どもの育ちたい・子どもの望む子育てをしていきましょう。
親は援助するのみです。
応援しますので、一緒に子育てを楽しみながら、子どもに愛を注ぎましょう。