ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

子どもの怪我

子どもは、必ず怪我をします。

命の危険を伴うものから伴わないものまで、様々ではあるけれど、必ずひとつやふたつの怪我はするのです。

 

なので、どんな小さな怪我であっても「あなたは私たち(親)の宝物だから、大切にして」といつも伝えとくと、自分を大切にしてくれると思うのです。

 

 

あるお母さんが子どもにいつも「あなたは私たちの宝物」と言って、怪我をすると必ず「宝物を大切にしてね」と手当てをしていたそうです。

ある時、園で走ってはいけないよと言われていたのに、走ってしまい壁に当たって額に傷ができてしまったそうです。

すぐに病院に運ばれ何針か縫うことに。

すぐにお母さんが呼ばれ、先生が事情を話し謝罪すると、「子どもが先生の言うことを聞かなかったのであって、先生が悪いわけではありません。こちらこそすみませんでした」とおっしゃったそうです。

すると、先生は「お子さんは『ママの宝物を傷つけちゃった。ママ悲しむかな?』と……本当にすみません」と涙したそうです。

お母さんは、自分を大切にすることをこの怪我で身をもって理解していると確信したそうです。

 

まぁその後も、少々の怪我はあるものの、命に関わることはないそうです、

 

 

 

やはりこのように自分を大切にすることを、親から学ぶのは大切だと思います。

 

 

しかし、ふとした事で反対なことが起こります。

 

わざとじゃないのに手が滑って何かを壊したとき、とっさに「なにやってんの!壊れちゃったじゃないの!あ~ぁ…」と言ってしまう親はいると思います。

その時、子どもの安全を瞬時に察して大丈夫だから、壊れたものに注目してしまうのだと思います。

もし、怪我で泣いていたら、壊れたものより子どもの方に注目するでしょう。

でも、子ども側からすると、身体は怪我していなくても、壊した事実に心が壊れているのです。そんな時、自分ではなく壊したものの心配されたら?

 

 

やはり、怪我はない?大丈夫?と言われたいでしょう。

 

もしかすると、次に何かを壊しそうになった時、それを守ろうとして、自分が怪我してしまうかも知れないですよね。

だって、自分より《もの》を心配したのですから。

 

 

子どもは親の宝物

それだけでも伝えることに意味はあるのです。