絵を描くときに、描くものの情報がないと描けないですよね?
例えば、富士山を山だと知らずに富士山を描けません。
子どもは最初は親の言語を聞いて、母国語として獲得していきます。
言葉を獲得する時に、母国語がどこの国かではなく、親の言葉使いが大切なのです。
しかも方言か標準語かではなく、言葉使いです。
最近、スーパーで2歳くらいの子に親が「さっさとしろよっ!どんくせーなっ!」と言っているのを見たのです。
子どもはよくわからない感じではあるけど、上の子が(6歳くらい?)慌ててフォローしていて、この子達はどう育つのかなぁと、不安になりました。
こういう罵声を浴びながらだと、獲得する言語が[ 罵声 ]になってしまうのです。
美しい富士山という山を知らずに、荒々しい山しか知らなければ、山を描くときにイメージするのは荒々しい山だけです。
そして描くのは、荒々しいものだけです。
だって、美しさを知らないのですから。
なので、日本語でも、英語でも、何語でも良いので、罵声やスラングではなく、美しい言語で話しましょう。