ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

悪いことを悪いと教えない親

この子はまだ小さいから。

この子はまだわからないから。

 

いつになったら、教えるの?

 

今まで、大丈夫だったのに突然ダメって、どうなるでしょう?どう思うでしょう?

 

 

ダメなものはダメって、どうして教えないのでしょう?

 

 

 

ある男の子が、小さい時から人が好きですぐ抱きついていました。

その子は、身体が成長しても精神は成長しないそうで、ずーっとニコニコしながら、抱きついているのです。

私がその子に会ったのは、彼が18歳の時です。

 

とてもニコニコしながら寄ってきて、ガバッと抱きつかれました。

 

周りにいた方々が、すぐに引き剥がしてくださいました。

 

私はそういうこともあると知っていたので、ビックリはしたけど、大声を出すことも大きなリアクションも我慢しましたので、大騒ぎにはなりました。

 

その後、その子がいる時には、その子と目を合わせるのをやめました。目が合うと突進してくるのがわかったので。

 

 

そこで、その彼の指導者と話す機会があったので、聞いてみました。

 

彼はそれが悪いことだと教えられなかったのか?

 

指導者は「そう!それ!」と本当に困っていた。

 

小さい時は可愛いとして許されていた。

少し大きくなっても、彼は理解できないし、可愛いからと許されていました。

もう少し大きくなっても、もぉ~ダメだよ~と笑って許されていました。

しかし、だんだん大きくなり、公共施設に出掛けるようになってきて、笑っていられなくなりました。

でも、今まで許されていたのに、急に怒られるようになって彼は混乱してきました。

そして、18歳になっても、隙あらば抱きついてしまう状態なのだと。

 

 

そういうこともあると、知っている人でなければ、突進されて抱きつかれたら、警察を呼ぶでしょう。

指導者は常にそうならないように、言い続けているそうですが、彼にはなかなか届かないそうです。

 

 

 

彼は、4歳程度にしか成長しない心を持ち、身体は大人になるのです。

 

 

もし、彼が1歳の時、誰彼かまわず抱きついていた頃から、「それはいけない」と教えていたら、2歳の頃には少し考えていたかもしれません。

4歳の頃には、この人は抱きついていい人との区別がついていたかもしれません。

 

 

定型発達の子どもを育てていながら、まだ早いとかまだ理解できていないとか言っている親を見ていると、もったいないなと思います。

 

赤ちゃんなんて、生まれた時から成長しているのだから、悪いことを悪いとだけはしっかりと教えて欲しいと思います。