近所の公園で、小学生らしき子ども達が遊んでいた。
ベンチにいた私のすぐ横で、女の子達(三年生?四年生?の3人)がアレコレ喋り始めた。
私の事など気にも止めていない。
バレンタインがどうのこうの
親の愚痴
好きな男の子のどうのこうの
親への不満
チョコのどうのこうの
親の~
それぞれ口々に話したい事を止めどなく。
どうのこうのは、2人の会話。1人の子は親の事ばかり。後の2人は「あるある~!」と言いつつ別の話題へと。
親の愚痴や不満は、虐待ならば即座に会話に入らなくてはと思うのの、聞いていると「お母さん一生懸命だけど、あなたの感性と合わないのね~」と思うことばかり。
兄弟姉妹らしき名前を出して、その子への親の対応と自分への対応の違いや、同じにされてもまた不満(同じにされたいのに違う対応される。またはその逆)
とにかく、全てが逆のよう。
そして、最終的には2人がその子に「○○ちゃんの話、つまんない!」と行って走り去ってしまった。(2人はバレンタインや男の子の話で盛り上がりたい時期の様子)
1人取り残された子はため息をついていた。
「ゴメン、今のアナタの話、聞こえちゃってたんだけど、少ししゃべって良い?」と言うと驚きながら頷いた。
「アナタの心にある気持ちは、お母さんに正直に話したことある?」
首を降る
「アナタの心にある気持ちを正直にお母さんに話したら、アナタのお母さんならわかってくれると思うよ」
「えっ?そうなの?」
ニッコリ
「話してみようかな…」
ニッコリ「それと、さっきの女の子達は、アナタのお母さんの話題じゃなくて、アナタの好きな男の子の話がしたかったんじゃない?」
驚く
「好きな子いる?」
小さく頷く「でも内緒だから…誰にも言いたくない。○ちゃんと同じ子なの…」
「そっかぁ。じゃあ、聞くだけで良いんじゃない?わぁそうなんだ!へぇ~!良いなぁ!とか言うだけで。アナタは別の話題出そうとしてたんだね」
「うん…聞いてるだけも嫌なんだ…」
「そっかぁ」
「うん。○くん、とられちゃうし」
「そっかぁ」
「でも○くん、△ちゃんと付き合ってるんだけどね」
「えっ?」
「○ちゃんと付き合うとフリンなんだよ」
「んえっ?」
「フリンは嫌だから、○くんのこと好きなこと内緒なの」
「ふぇぇ~そうなんだ」
「おばちゃんありがとう。お母さんのことはお母さんに話してみる!○くんのことは○ちゃんと○ちゃんには内緒だよ!」
「OK!(ブログにはしちゃうけど許して!)」
バイバイ~と走り去る後ろ姿は弾んでいた。