あるお母さんは「お母さんの言うことを聞いていればどうにかなるのよ!」と言いました。
またあるお母さんは「お母さんが何でもやってあげるから、あなたは○○(例えば勉強・サッカー・ピアノとかやってほしいこと)だけをやればいいの!」と言いました。
そしてまたあるお母さんは「お母さんは最小限のサポートはするけど、頑張ってやり通すのはアナタよ」と言いました。
子どもは、どう受けとるでしょう?
お母さんスゴいな!なんでも言った通りだ!
お母さんの言う通りにしていよう!
ねぇねぇ!次はどうすればいい?次は?
お母さんの言う通りにするよ!
(失敗した時)
どうして?お母さんの言った通りにしたのに?なんでこんなことになったの?
お母さんのせいだよ!
お母さんは、失敗させないように必死になるかな?
またあるお母さんの子どもは…
お母さん!これやっといて!私(僕)こっちやるから。
お母さん!!これやっといてって言ったじゃん!?なんでやってくれないの?もう!早くやっといて!
お母さんは超絶忙しくなりそうです。
どちらも、そんなお母さんになるつもりじゃなかったんですよね。良かれと思ってただけなんです。
もしかすると、上手く行くかもしれません。
でも、失敗するとこうなる可能性大です。
何故なら、子どもの人生に大きく関わり過ぎているからです。
最後のお母さんは、子どもの人生の最小限のサポートをするだけで、切り開くのは子どもだと教えていければいいのですが…
もしかすると、最初の二人のお母さんの子どもと友達だった場合…
なんでお母さんは、○○ちゃんのお母さんみたいに教えてくれないの?
なんでお母さんは、○○ちゃんのお母さんみたいになんでもやってくれないの?
と、言って来るかもしれません。
その時はお母さんとして辛いでしょうが「アナタの人生は、アナタのものだから、アナタがやらないとね」と言い続けましょう。
小さい頃が良くて、大きくなってから困るのと、小さい頃頑張らせて、大きくなってからそうだったのか!と気づくのでは、親子共々雲泥の差です。
高校三年で卒業間近の授業で「君たちは今までお母さんになんでもやってもらっていたけど、これからは自分でやらなければいけないんだ。朝起こしてもらうのではなく、自分で起きるんだ。まずはそこからだ。わかるか?」と言われて、1人の生徒が「僕のお母さんは、起こしてくれなかった!他にも何にもやってくれなかった!全部僕がやらなくてはいけなかった!」と言ったら「それは素晴らしいね」と言われたそうです。
その先生は、その子とその子のの親を見ていたから「何にもやってくれなかった!」がネグレクトではないと知っていたのです。
何にもやらない=ネグレクトではなく、子どもの成長の最小限のサポートを…見えないところでは、最大限のサポートをしていることを知っていたのです。
表面上でのサポートではなく、
いわゆる縁の下の力持ち的なサポートです。
子どもがくじけたら帰ってきて笑顔でまた、挑戦しに行けるそんな援助(サポート)です。
くじけたことを、とやかく聞いたりアドバイスするのではなく、心を満たせて笑顔になって、またやる気を出させるのです。
それには家庭それぞれのやり方があるでしょうが、それぞれの一番良いやり方を編み出しましょう。
文中では、お母さんとしましたが、お父さんでも同じです。
おばあちゃんでも、おじいちゃんでも、先生でも同じだと思います。
子どもをサポートする大人として、子どもの人生を肩代わりするのではなく、子どもに人生を歩ませましょう。
そんな大人が素晴らしいのです。