ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

目を放した隙に…

うちからゴミステーションに、日が暮れてから行く途中(日が暮れてすぐだからそんなに遅くない)。

2~3歳くらいの人影がフラり。しかも、1人。

えっ?親がいない?声もしない?

見ちゃいけないやつ?見えちゃいけないやつ?

怖くなって距離を取ってサッサと通りすぎ、ゴミステーション手前で振り向いた。
子どもは、うちの二軒手前の植木を見上げている。無言。無音。街頭の光が届かない死角にいるので薄暗い影。

えっ???もう夏???怖い。

サッサとゴミを捨てて、見ないように帰ろうとするけど、見えてしまう。

すると、コチラを気にしてスッと隠れる。あっ!ここのおうちのお子さんか!(お母さんもお父さんも知っている)
でも何故1人?

「こんばんは。パパは?ママは?1人?」と近づかず聞いてみた。
すると駐車場奥からママが出て来た。

「1人だったからビックリしちゃいました。でも、しっかり私から距離をとろうとして、ポストの陰に隠れたり、賢かったですよ」と言うと、「すみません!自転車のカバーに手間取っちゃって」とママ。

バイバイして、ホッとしたけど………


もし私が、素早くてちょっとガタイのいい体格だったら、口を塞いで担いで誘拐できるタイミングと空白の目を放した時間だったなと。


日本でもよくある誘拐事件は、本当に胸がいたくなる。
それも親のほんのちょっと目を放した隙に起こる。


うちの息子も2度ほど、行方不明になりかけた。二歳頃だったと思う。
一度目は、ショッピングモールで夫婦共に目を放し、探しまくったら自分が迷子だと気づくことなく、子ども用椅子を並べまくって遊んでいた。
二度目は、私が1人の時間がほしくて、夫と2人で、うちから歩いて10分ほどのスーパーに買い物に行ってもらったとき。
夫から電話で「いなくなった!」と慌てた声。外から「ママ~~~!」と息子の声。ほぼ同時に聞こえ
???の私。
窓から顔を出した私の顔が怒っていたのか、玄関から飛び出した時にはおむかいさんの開いてる玄関に「こんにちはー」と入ろうとしている息子(笑)

信号が三つあるのに。途中迷子だ!と保護されることもなく、1人で帰ってきた。
夫は「目を放したのは、ほんの30秒もしないくらいの時間だった。店中探していなくて電話した」と。(一度目は椅子並べてたからね)

おむかいさんが「あらあら、可愛いお客さんだわ~」と出てきてくださり、お菓子までいただいていて、慌てて私が「すみません!目を放した隙に……」と言うと、「気をつけてね~うちは可愛いお客さんだから良いけど~」と、笑ってくださった。(まさかスーパーから1人で帰ってきたとはいえない!)
そして、うちに入り、息子に何故1人で帰ってきたかを問うと「ママに早く会いたかったから」…そう言えば私が喜ぶと知っている…しかも怒られないようにおむかいさんに声をかけるという高等手段を使う二歳にして知能犯。

もちろん厳重注意をしましたとも。
二歳児に一番分かりやすく、「パパやママを一緒に連れて帰らなければいけません」と。

その後、手を放したら2度と会えないのはママがとてもさみしいのだと教えたら、行方不明にはなりませんでした。


みんなも気をつけてね。