ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

大きな声で!って言ってる親は?

よく、挨拶は大きな声で!と言われます。

 

体操教室で指導員をしている時に、親が子どもにそう言っているのをよく聞きましたが、その親が私たちに大きな声で挨拶をしてくることはまれでした。

 

私たちに向かうと、子どもに向かって「挨拶は?」と言うのです。

 

私たちが大きな声で挨拶をしても、子どもに「ほら!挨拶!」っと。

 

大概、親が子どもに言う前に親が私たちに大きな声で挨拶していると、子どもも挨拶していました。

 

そして、不思議なことに、子どもに挨拶は?と言っている親子の子どもだけが先に私たちに会うと、大きくはなくてもしっかり目を見てお辞儀までして、挨拶できるのです。

 

 

これは、思春期・反抗期に於いても同じです。

 

親の前では恥ずかしかったり、反抗で友達の親に挨拶しないので、親に怒られますが、親がいなければ、ちゃんと…またはウィ~スなど軽くとも…挨拶するのです。

 

 

以前書いた気もするのですが…

 

中学生~高校生の頃の息子の友達で(何人かいます)、親に挨拶をしないので怒られてばかりの子(すべて男子)が、私だけの時はちゃんと挨拶するのです。

 

そのうちの1人のママが、私の前では本当に反抗ばかりなのよ~と嘆いていて、ふと私が「○○クンの前でできないことばかりあげ連ねてない?」と、聞いてみました。

すると「だってできないことばかりじゃない!?」と。

私はその子のできること、素敵なことをあげてみると、「……そうかな?でも……」とか「当たり前じゃない?」とか。

 

その後、その子とママが私の話をうちでしたそうです。その時その子が「○○(息子の名)の母さんは、俺の良いところをいつも言ってくれるんだ」と言ってくれたそうです。

それにママが「えっ?でもアンタ✕✕できないし、そんなのできて当たり前じゃない」と言ったので、キレられてしまったそうです。

 

その後、その親子に会った時「○○(息子名)の母さん、俺の母さん嫌なことばかり言うんです」と。ママが「だって~」

それを遮って「○○クンのママは、○○クンが大好きで大好きで大好きなんだよ。だからもっともっと良い男に!って思っているし。そして表現力がうまくないだけだよ」と言うと、親子共々黙ってしまいました。

 

「○○(息子名)は、どうなんですか?」とその子に聞かれた時に「息子は、私がどうなって欲しいとか言ってもそうならないって知ってるからさ、応援するしかないわけよ。○○クンのママは、言えばそうしてもらえるかもっていう望みがあるからさ、言うのよ。それはママと名のつく人はみんな我が子にはそうなの。私が変なんだよ(笑)」と言うと、たまたま通りかかった息子に「お前の母さん良いな!」と。

息子は「は?良いか?けっこうヤバイぞ!」と言い捨てて去って行った。

 

その子が??ってなったところに「みんな自分の母親に満足なんてしないもんよ。私が超めんどくさい母親っていうの息子は知ってるからね(笑)」

 

 

その子はその後も、私には挨拶または会釈をいつもしてくれていましたよ。

 

 

親は大きな声で挨拶をして欲しいと望むけど、子どもは小さい頃からの親の態度を瞬時に見分けて、どう挨拶をするかを決めているのだと思うのです。

 

 

大きな声で挨拶して欲しいなら、親が見本を示しましょう。

そこから始まっているのです。