ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

絵本の読み聞かせ

兄弟のお兄ちゃんが小学校に上がったからと、PTAの読み聞かせの会に来たお母さんがいらっしゃいました。

弟の幼稚園前の時間なので連れて来ます。

一年生の教室で、月に一回十分くらいで1~2冊。

2年間6月~3月の20回。(おうちでも練習やら何やらで何回も聞いていたかも)

その子が入学して来て、ある時会のミーティングでの会話にみんなびっくり。

お兄ちゃんは、学校の宿題の教科書の音読はたどたどしく読んでいるだけだったのに、弟は感情を込めて音読したとのこと。


読み聞かせの会のお母さん達は、ただのボランティアなのだけど(だから?)、さまざまなお母さんがいらして、とても聞きやすい読み方のお母さんもいれば、棒読みで「練習しなくても、字が読めるんだからその場で(初見でも)読めるよね~。練習めんどくさいし~」とおっしゃる方まで。


やはり、そのお母さんの通りの子どもなのだけど…、ある時その棒読みお母さんの子どもの教室に代打のお母さんが来た日の夜!

「今日来てくれた本読みのお母さん、とても上手ですごく面白かったの!お母さんもあんな風に読んでよ!」

と言われてしまったそうです。



絵本をどれだけ どう 読んでもらえたかで、ずいぶん違ってくるのです。



ただ、小さい時は、読んで欲しいタイミングと親の読みたいタイミング、読まれたい本と読みたい本がちぐはぐになりやすいので、そこを気をつけて!


小さければ小さいほど、本を読んでもらえる喜びをまだ受け入れていなければ、勝手にページを進めたり戻したり、破いたりかじったり。

だからといってやめてしまうのではなく、
ページにあわせて読んで見るとか⇒むか~しむかし、おじいさんとおば……桃太郎は…………おばあさんは川に洗濯………おじいさんは山に……桃太……鬼が………おしまい。

ページに有るものを言うとか⇒
おじいさんとおばあさんがいるね~
桃が流れて来たよ~
桃太郎だね~猿と犬と雉がいるね~
(最後までめくられたら)おしまいだね~

この2つをするだけでも、ページをめくると、なんか言ってくれる?この絵の事?と、だんだん理解してきて、読み聞かせが成り立つのです。




まだ早いから、まだ聞けないから、などと読み聞かせをしなかったり、ページをめくらせずに無理やり横行したりすると、子どもは[本を読むこと\読んでもらうこと]に興味を失います。

この子本に興味が無いんですと言う親御さんがいらっしゃいますが、無いんじゃなくて、今まで一緒に楽しまなかっただけなので、今から一緒に楽しめば良いのですよ。

余計なお世話ですが、だいたいそう言う親御さんは、子どもの前でもスマホばかりいじってますね。そして、子どもが何かを言おうとして、親に顔を向けてしばらく待って、諦めた顔をして1人で遊んでいます。
それでうちの子おとなしいから~と言ってます。
ビデオまわしたくなります。やりませんが。



そうそう、スマホで何でもできるけど……、

1歳の時からiPad遊びをしてた子どもがスマホで積み木やお絵かき、もっと複雑な遊び何でもできるけど、私の目の前で三歳で、現実の積み木やお絵かきを人差し指でやろうとして「どうやってやんの?どうやってやんの?」と、泣き叫びそうになってびっくりしたことがある。

指1本じゃなくて手を使う、両手を使う、なんなら身体も使わないと、高く積めないと何回かやらせて、キレられて、やっとできたけど、満足できなくてママのiPadで高く高く積んだのを見せられた。

その子は自分のアイデンティティーみたいなのを、それで示して来たのだろうが、私は現実に(それよりは高くないが)高く積み上げていたので、どうするかなと思ったら、ガシャ~ン!と足で崩して行った。
私の表情がお気に召さなかったのと、自分のできなかったこと以上の事が目の前にあるのが許せなかったらしい。

親はその様子を見ていて、しまった!とおもったみたいで、どうすることもできなかったようだが、翌週には、手を使い少し積めるようになり、だんだん指1本から身体全体を使うようになり、iPadとは違う感覚を楽しめるようになっていった。

その子は絵本もiPadの読み上げ機能だった。



親が忙しい時はiPadやテレビでもいいけど、できれば、向き合える時は向き合おう。


小学校に上がる前の6年間で親子で楽しめているなら、少しずつ手放そう。
できてなかったら、今からすぐに。小学校ならその6年間で取り戻して、それから少しずつ手放そう。

今、小学3~4年よりも大きくなっていたら、「ちょっと、絵本の読み聞かせサークルに入ろうかと思ってるんだけど、ちょっと聞いてくれない?」とか言って付き合ってもらうていで、何冊か(もちろん練習は怠らないで!)聞いてもらおう。
その評価は、どんなものかわからないけど、良くも悪くも「聞いてくれてありがとう」と受け入れよう。

本当にサークルに入れるものなら入って、さらに聞いてもらえる機会を持とう。
もちろん「付き合ってもらえる?」と聞いて「良いよ」と言われてからね。
断られたら、横でぶつぶつ小声で読んでみるくらいにしないと、悪循環になるから、「いつなら良い?」と、聞いてからね。



親がスマホで本を読んでいても、子どもには何しているかわからない。
親が本を読んでいたら、本に興味を持って、本を読む子に一歩ずつ近づいて来る。
親が読み聞かせしていたら、耳から声を、目では絵を、指ではめくる楽しみを味わえる。(スマホだと指先1本で、平面を撫でるだけ。本だと指先最低2本で、ページ1枚を探って立体的に動かすなど複雑な事をできるように瞬時に訓練しているって事わかりますよね?)

子育てしてると日々の忙しさで、気づくはずのところをスルーしたりする。

それが結構大事なことだったりするから気をつけてね。

絵本があったら、やってみてね。