ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

優先順位

昔、泣きわめいている子ども(未就学児)と激怒りの親の近くに行って「どうしました?」と聞いたことがある。

子どもは「抱っこ~!」
親は「泣き止んだら抱っこするっていってるでしょ!」
子どもは足元に突っ伏して更に泣き叫ぶ。

私は、何故泣き止まないと抱っこしないのかを親に聞いたのだが、要約すると、親の言うことが優先順位が上だってことしかわからなかったので、泣き止ますことが優先順位が上じゃないのか聞いてみた。

親はモゴモゴしている。


更には、泣いている原因も忘れるくらい、泣き叫んでいさせたようだ。


なので、泣き止んだら抱っこではなく、抱っこするから泣き止んでにしてみないかと親に提案。


子どもにもそう伝えると、ウンウンと頷く。

親がしぶしぶ抱っこするとピタリと泣き止んだ。


親は言う。
いつもは抱っこしても泣き止まない、うんざりする。だから泣き止んだら抱っこにしていると。

そして何故今日は泣き止んだのかわからないと言う。


まずは約束をしていないのでは無いのか聞いてみる。

抱っこしたら泣き止んでと。

今日は確実にした。だから泣き止んだのではないのか。

もし次回、同じ事があったら確実に約束してみてくださいと言って離れた。

しかし、後から考えると、何かしらで怒られた子どもがいるわけで、抱っこしても怒り続けていたら泣き止まないよなと。




まずは、子どもの頃は全てが自分優先である。

家族の中で一番が当たり前。

兄弟姉妹ができてそれが崩れると、赤ちゃん帰りが始まる子もいる。

それを拗らせ、大人になっても自分優先の人もいる。
結婚してもその癖が治らないと、子どもが産まれて、赤ちゃん帰りする親もいる。

自分優先!!!


子どもを全て優先する事に何らかの抵抗は必ず誰しもあるが、抵抗しまくりは、赤ちゃん帰りなのである。


と言うことは、子どもを全て優先にするという時期は、ずーっとではないということ。


家族の中での順番も、いつも誰々と決めずに、早いもの順だったり、譲り合いだったり。



それができたら、全てが人の順位で決まるのではなく、物事の順番のどれを先にやるのか考えさせて欲しいと思う。


誰が先で誰がそのつぎ…ではなく、先に来た人からとか、お先にどうぞとかができたら、何を先にするのか考える。

親が口を出して、これから先でしょ!とか言ってると、自分で考えてできなくなる場合がある。

指示待ちと言われるように育つ子どもができてしまう。

口出されても、こっちの方が先でしょ!と言い返す子どもは、親は、1歩引いて見守ろう。

指示待ちになりかけていたら、とにかく見守ろう。(きっと親は、指示してしまいたくなるだろう。そこをグッと我慢して、自分で考えて行動できるように見守ろう)


親が口出し、指示して進めた方が速いし簡単。
なんだけど、それでは育たない。

10年後20年後に、あの時先生に言われたことやっておけば良かったと思いたくなければ、今、やろう。

子どもの未来は、親の未来でもあるのだから。