子どもの筋力が弱くなっていると、聞いたことがありませんか?
生まれつき筋力が弱い子どももいます。その場合は、首が座る~寝返りなどが標準よりかなり遅く、抱っこした時に、ぐにゃぐにゃして抱っこしにくい特徴があります。(抱っこに反発して抱っこしにくいとは違います)
生まれつき筋力が弱い場合ではないのに、なぜかどんどん筋力が弱くなっていくのは、実は木登りなどをしなくなっているからだと言われています。
ジャングルジムを登ればいいかと言うと、足場が用意されているので、足の筋力で登ってしまうと、上半身の筋力が育っていないというバランスの悪い筋力になるのです。
上半身の筋力を、腕を使って、よじ登る・しがみつくなどから腹筋・背筋(はいきん)を鍛えることができれば、背骨を支える事ができる体幹も鍛えられているので、椅子に背中を伸ばして座ることができます。
腕を使わず、下半身だけではジャングルジムは登れても、木は登れません。
それだと、腹筋・背筋・体幹が鍛えられていないので、椅子に座るときもぐにゃぐにゃとなって、頬杖をついたり、机に突っ伏してしまったりします。
親子で並んで座っていると、親に寄りかかって、親が重いなぁと思うようになります。
では、腹筋・背筋を鍛えれば!と思うでしょうが、いわゆる腹筋を鍛えるという、仰向けに寝て上半身を起こすみたいなのは、腹筋だけしか鍛えられないのです。
子どもの筋力を鍛えるのには、全身を使って、遊びの中からいつの間にか鍛えられる事が重要です。
下手に鍛えると、骨の伸びを妨げてしまって、身長・坐高などの伸びがバランス悪くなります。
木登りは危険だから…と思うでしょうが、危険にならないように考えながら登って欲しいものです。
それができないなら、小さければ、親によじ登るとかで鍛える事ができます。
それも無理がある場合は、ボルタリングや、ロープなどで壁をよじ登る~横移動などのアスレチックを探しましょう。
もし、近所にアスレチックパークがあるなら、足場がぐらぐらして手で何かに掴まりながら進まなくてはいけないようなものをたくさんしてみてください。
もちろんスイミングも良いです。
そうして、遊びで身体を鍛えたら、背筋(せすじ)を伸ばして椅子に座っていられるように、親も、子どもの前では背筋を伸ばしましょう。
みんなで背筋を伸ばして、楽しく会話をしながら(黙食でなければ)食事をしませんか?
背筋を伸ばしていられたら、心臓・肺も充分に酸素を送り出せて、脳に酸素が供給できるので、勉強の時に脳がしっかり働きます。
胃にも血液が供給できるので、消化にも良いのです。
子どもも大人も背筋を伸ばすのは、とても良いのですよ。