ココではよく《不得意に注視するのではなく、得意を伸ばしましょう》と書いてきました。
例えば簡単に言うと
料理するのは得意だけど、片付け(洗い物)が不得意だとします。
その場合、普通の親だと「料理するだけじゃなく、洗い物も同時にしなさい」とか、「最後(洗い物)までが料理するって言うのよ!」なんて言ってしまいます。
そうすると、料理することすらも、やる気がなくなる子どもがいるんです。
それって、損じゃないですか?
では、どうしましょう?
料理はドンドンやってもらいましょう。そして、美味しい!とか、綺麗な盛り付けね!とか、良いところをドンドン伝えましょう。
それで、最初は隣でドンドン洗い物や片付けを親がやってしまうのです。
すると、料理が出来上がった時、スッキリ片付いている状態になります。(それをさも「洗い物も同時に終わっているとスッキリね!」などと強調してはいけません)
その体験をしてもらいます。そして、スッキリさを実感してもらうのです。
それを何回かやって、料理の間の手の空いている時に、洗った物を拭いてもらったり、棚に戻したりをやってもらって、この間にやれることがあると体験してもらいます。(これもさも「今できるでしょ!」ではなく、「手、空いてたら、これ拭いてくれる?棚に戻してくれる?」と最初は簡単なことをお願いします)
それを繰り返すうちに、洗い物も少しずつやってもらいましょう。
徐々に体験しているうちに、できるようになるのです。
たまに、洗い物の感触(洗剤や水が手について流れる感触)が気持ち悪いと感じてできない子もいるのですが、そうだと気づいたら、例えば、歌を歌いながらや音楽を聴きながらなら、気が紛れるとかのその子に合うように対策をとりましょう。
得意と不得意の差は、そんな感覚の好き嫌いや、思考の偏りなどかもしれません。
算数などの数字には強いけど、国語などは、苦手。
体育は得意だけど、音楽や美術は苦手。
または逆。
すべてを無理やり得意にしなくても良いのですが、得意を伸ばしながら、苦手の何が難しいのか親が見極められれば、全体が伸びていきます。
逆に苦手や不得意ばかりに注視すると、得意なことまでもできなくなります。
子どもの才能を伸ばすなら、オプションも伸びる方法を親が編み出しましょう。
伸ばすものは無条件に素晴らしいところを伝え、不得意なものは気づかないうちに慣れさせてしまうのです。
気づかせたら親の負け。
それくらいでやってみましょう。
自分のこともそんな感じでやってみると、いつの間にかできるようになってたりするものですよ。
おすすめです。