ほほえみのもと

子育てから自分育て、笑顔の手前のほほえみのもとになれたらいいな

子どもとの信頼関係

たまに「うちの子嘘ばかりつくんです」と言う親御さんがいらっしゃいます。


子どもが小さいときの嘘は妄想や空想の延長であって、嘘ではないのですが、それを「なんで嘘ばかり言うの!」と言っていると、妄想や空想を嘘と認識します。


例えば……。
1人で遊んでいる時に、頭の中では大好きな親と遊んでいるつもりだったとしましょう。
お片付けして~と声をかけたら、「一緒に遊んでたんだから一緒に片付けする~」と言い出しました。

そこまで思いを馳せていれば「そっかぁ~」と受け止めてから、「ママ(パパ)は、こっち(食事の用意とか)するから、片付け○○ちゃん(クン)お願いできるかな?」と言ってみるとかできるのでは無いでしょうか。


それを、一緒に遊んでなんかいないと否定したらどうでしょう?
今までおとなしく寂しさを紛らわせるために、空想の中で楽しく一緒に遊んでいたのに、一気に突き落とされてしまいます。
そして「嘘ばかりついて!」と怒られたら?

怒られてでも構ってくれるなら、嘘をつけば良いとインプットしてしまいます。


子どもとの信頼関係が崩れていく始まりです。

親が自分に向くなら、おとなしく妄想してるより嘘つけば向いてくれると、すれ違いが始まっているのです。



さて、そのまま育って小学生・中学生……育ったら、親子間の信頼関係はなくなっています。

構ってくれるなら…とついてきた嘘も、大きくなれば親との信頼関係が無いことに心が離れてしまうので、なにかを言われても「ウルセー!」と、嘘もつかずに会話がなくなるでしょう。





我が子だけでなく、我が子の友達との会話で、この子嘘ばかり言うな~とわかっても、一旦「そうなんだ~」と受け止めてみてみましょう。

騙されるのではないです。

受け止めるだけです。

受け止めてから、「私は○○だと思うけど?」と言うのでも良いですが、
「嘘ばかり言わないで!○○でしょ!」と言うと信頼関係は無くなります。


我が子でなければ、全てを受け止めなくても大丈夫ですが。



我が子であれば、まず「嘘ばかり」と決めつけるのではなく、何故嘘を自分(親)に言わなくてはいけないのか、に思いを馳せてみてみましょうね。
きっと理由があるはずです。